会社の福利厚生でカウンセリングを活用するときはどんな時?

勤めている会社の福利厚生で相談サービスがある企業は多いと思います。そんな企業内で使える福利厚生で外部機関であるカウンセラーに相談するとき、敷居が高くてなんだか病気の人が受けるイメージがあるのですよね・・・だから、なかなかカウンセラーに連絡する事ができなくて・・・

そんな声をよく聞きます。

では、どんな時にカウンセラーに相談すると良いのか?!

まずは、下の図をご覧ください。

職場で起きること4選

人間関係のトラブル

重い責任の発生

役割・地位の変化

仕事量の質や量の変化

プライベートで起きること4選

自分の出来事

住環境や生活の変化

自分以外の出来事

金銭問題

この図にある、1〜8のストレス要因に当てはまる事が起きた時は、カウンセラーに相談することをお勧めします。

では、なぜこの要因が起きた時に相談すると良いのか?ですが、人間の心はストレスが発生すると、無意識に脳が負担を感じない様に鈍感になっていくのです。鈍感になって知らない内に心に余裕が無くなって行き思考がいつもと違う感じになって行きます。これが「うつ状態」に近い状態です。

そこで、相談をする事で頭の中に無意識に残っている負担・ストレスが口から言葉になって出ていくのですよね、口から出ていく事で人間は閉じてた心の蓋を開いて自己開示する事で、心の錘が外れて心が軽くなってストレスが軽減していくのです。

ですから、この1〜8の要因が発生した時には、まず、カウンセラーに予約をして話すだけでもストレスが溜まりにくい生活を続ける事ができる様になりますから、カウンセラーに相談する時の参考にしてみてくださいね。

ストレス反応の確認3つの項目

ストレスが大きくなると、心や身体、日常生活の行動に変化・影響が出てきます。

以下の3つの項目を確認して、ここ1ヶ月の変化を感じている時は、ストレスが増えているかもしれません。このストレスが溜まり続けて行くと、身体は炎症ホルモンを出す様になって行くので、炎症ホルモンが出続けると「うつ病」の症状が強く出る様になって、「うつ病」と診断されたりします。

・心理的側面 → 抑うつ感、意欲や集中力の低下、おっくう感、イライラ感、怒りっぽくなる、不安感、緊張感など。

・身体的側面 → 高血圧、十二指腸潰瘍、糖尿病、首や肩の凝り、動悸、息切れ、下痢・便秘、吐き気、頭痛、めまい、眠れない・何度も目が覚める、食欲不振、だるさ・疲れやすい。

・行動的側面 → 遅刻や早退が増える、酒量やタバコが増える、食事の量が増えるまたは減るなど。
作業効率の低下、作業場の事故、ミスが増えるなど。

炎症ホルモンを出さない様にする為には、身体を動かして体内の血液を循環させると、血液と一緒に酸素も運ばれて幸せホルモンの分泌が増えて行きます。ですから、「身体を動かして有酸素運動をしましょう」と言われる意味はホルモン分泌の良い影響に変えるためでもあるのです。

自分でできる3分間ストレスチェック

ストレスチェック制度の実施が義務付けられている労働者数 50 人以上の事業場では簡易ストレスチェックの実施義務が課せられています。また、従業員は簡易ストレスチェックを受けるのは義務ではなく任意となります。

自分のメンタルは自分で守りたい!そんな人は、自分自身で知る事ができる簡易ストレスチェックがありますので参考にしてみてください。

厚生労働省のサイト、ここをクリックするとサイトに行きます。

質問に答えて行くと、このような結果が出てきます。
自分の結果を見て家族と話し合ったり、上司と話し合っても良いと思います。
また、この内容をもとに、カウンセラーと話し合うのも、カウンセラーの視点で意見を聞けますから参考になると思います。

ストレスとうまく付き合う方法

リラクゼーション法を身につける
ストレスは人生のスパイスであり、適度なストレスは心を引き締めて仕事や勉強の能率を上げ、心地よい興奮や緊張を与えてくれます。しかし、その興奮や緊張が過剰になると心や体が適応しきれなくなり、適応障害や心身にダメージを与えることがあります。ストレスと上手に付き合うためには、自分に過剰なストレスがかかっていることに早く気づき、適切な対処法を見つけて実践することが重要です。

心地よいことを見つける
ストレスを解消するためには、自分が心地よいと感じることを見つけることが大切です。自分の好きなことやリラックスできる活動を見つけて取り入れましょう。

ストレッチング
筋肉を伸ばしたり体を曲げたりすることで、筋肉の緊張を緩め、血行を促進し、心身のリラックスに効果的です。長時間同じ姿勢でいると筋肉も緊張しがちですが、仕事の合間にストレッチングを行うことで筋肉の緊張をほぐし、次の作業を効率的に進めることができます。

親しい人たちと交流する
心の中にある不安やイライラを話すことで、気分がスッキリすることがあります。親しい人に話を聞いてもらうことで、悩みが整理され、自分で解決の道が見えたり、良いアドバイスをもらえることがあります。

笑いのススメ
最近、思いっきり笑ったことはありますか?笑うことで自律神経のバランスを整え、免疫力を高める効果があります。日常生活に笑いを取り入れて、健康で楽しい日々を送りましょう。

緊張を細切れにする
1日の中で緊張が続いていると感じたら、軽い運動や深呼吸をしてリフレッシュする時間を持ちましょう。短い休憩でも効果的です。

落ち着ける環境を作る
職場で許される範囲で、自分のデスクや椅子、コンピューターを自分好みに調整してみましょう。また、好きな音楽を聴くなどして、リラックスできる空間を作ることが大切です。

仕事に関係のない趣味を持つ
仕事を離れた趣味を持つことは気分転換になり、ストレス解消に役立ちます。趣味を楽しむことで、日々の生活を豊かにし、ストレスを軽減することができます。

自然を楽しむ
自然に触れることで心身をリフレッシュし、ストレス解消につながります。特に森の中での活動は、フィトンチッドという成分が発散されており、ストレス解消に効果的です。

適度な運動をする
適度な運動は満足感や開放感を得ることができ、ストレス解消に役立ちます。運動は楽しむことが大切で、自分に合った運動を楽しい環境で行いましょう。

タバコやお酒に頼らない
ストレス解消のためにタバコやお酒に頼ることは避けましょう。過度の飲酒や喫煙は依存症につながる可能性があり、健康を損なうことになります。代わりに、健全なストレス解消法を見つけて実践しましょう。

様々なストレスの解消法がありますが、重要なのは自分が「心地いいなぁ」と感じることです。そして、ネガティブな思考よりもポジティブな思考に切り替えることが大切です。自分がネガティブな思考になっていると感じた時は、先ほど紹介したストレス解消法を試してみると良いでしょう。ネガティブな思考に陥っている時は、体内で炎症ホルモンが分泌されていることが多いです。

ストレスホルモンには、下垂体前葉ホルモンである副腎皮質刺激ホルモンやプロラクチン、下垂体後葉ホルモンであるバソプレシンやオキシトシン、そして副腎皮質から分泌されるコルチゾールやレニン、副腎髄質から分泌されるアドレナリンやノルアドレナリンなどがあります。これらの炎症ホルモンが分泌されると、心が鬱っぽくなることがあります。逆に、ポジティブなホルモンを分泌させるためには、「幸せホルモン」と呼ばれるホルモンの分泌が重要です。

「オキシトシン」、「セロトニン」、「ドーパミン」は「幸せホルモン」として知られています。特に「オキシトシン」が分泌されることで、「セロトニン」や「ドーパミン」の分泌も促進され、相互作用によってストレスが緩和されるとされています。この幸せホルモンを分泌させるためには、ストレス解消法を行うのが最適です。

さらに、ヨガや座禅などの呼吸法も有効です。鼻から息を吸うことで脳下垂体が冷やされ、通常のホルモン分泌を促す効果があります。ヨガや座禅を通じて息を吸ったり吐いたりすることで、脳を通常の状態に戻すことが実証されています。

また、性格が真面目であったり、マイルールが多い人は、自分ができないと自分を責めがちです。これは自己攻撃につながり、自分のメンタルを苦しめることになります。その結果、ネガティブな思考に陥りやすく、ストレスが発生しやすくなります。

ですから、真面目な性格や多くのマイルールを持つ人は、なるべく心にゆとりを持つことが大切です。「まあいいか」と思うことや、50点でも良しとすることが必要です。

自分に合ったストレス解消法を見つけて、心地よい生活を送りましょう。

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